ごあいさつ
サービス責任者:高野元
われわれ「そうはつ介護ステーション」は、神経難病による重度障害者(以下、当事者)の社会参加を支援するヘルパー事業所です。
わたしは2014年にALSの告知を受けましたが、公的支援とテクノロジの活用で積極的な社会参加を果たしています。その中でカギになるのは「重度訪問介護ヘルパー」です。
重度訪問介護ヘルパーは、障害者総合支援法に定められたサービスですが、そのニーズに対して圧倒的に不足しています。まずは私自身のヘルパー不足を解消することが目標ですが、その後は川崎市の当事者を中心にサービス提供範囲を広げていく考えです。
重度訪問介護ヘルパーは、高齢者施設等とは異なり当事者と一対一で向き合う仕事です。そのため、パーソナルアシスタントと呼ばれることもあります。コミュニケーションのやり方、生活介助やケアのやり方など、当事者のことを一つずつ理解して関係を築いていきますので、介護経験のある方はもちろん、未経験者も大歓迎です。
社会参加には色々なレベルがあります。自宅に介護ヘルパーを入れてサービスを受けることも、彼らの仕事を作っているので立派な社会参加です。また、インターネットを活用して全国の当事者や以前からの友人と交流する、外出して買い物をしたり映画を見る、患者会に参加してみる、など、みんな社会参加です。まだ制約が多く機会も限られていますが、就労することも可能です。
こうした当事者の社会参加には、療養生活の安定が前提となります。そのために、ヘルパー同士の連携はもちろん、地域の医療・介護・障害の各サービスとの連携を図っていきます。
我々はサービスを開始したばかりですが、当事者や他サービスから学びながら、体制や仕事の仕組みづくりを進めていきます。
サービス管理責任者:楢原利加
中学時代、同級生の妹さんが重度知的障害者で、また学校に特別学級もあったことが、私が障害者の方と最初に接した経験でした。以後、福祉関連の本を読み、多種多様な障害、障害者の生活や生き方、人権差別等に興味を持ってきました。介護専門学校で学び、希望して重度障害者施設での実習を経験したりして、介護福祉士の資格を取りました。
障害者施設や就労支援型(当時の作業所)施設での就職も考えましたが、当時は介護福祉士の資格を活かせる環境がなかったので、悩んだ末に高齢者施設に就職しました。以後は、特別養護老人ホーム、小規模施設、デイサービスと高齢者介護に携わってきました。
家族が神経難病になったことをきっかけに、神経難病による重度障害者支援をやりたいと再び思うようになりました。その後さまざまなご縁がつながり、当ステーションの立ち上げに参加することになりました。
私は世話好きで好奇心旺盛、人間が好きで早口のせっかち気質ですが、心に余裕を持ち、広い視野で仕事が出来るよう心がけています。
在宅介護は、マンツーマンで携わることが特に多い仕事です。人対人でごまかしの利かない難しい場面も多々あるかもしれませんが、失敗を恐れずに肩の力を抜いて、利用者様へ穏やかな心と、同じ目線で寄り添う事が出来るような方の参加をお待ちしています。
要領良く、明朗快活でしたらなお良いですね(笑)。ごまかしも笑って話せる信頼関係を築けるようになれたら最高です。